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05/13/2009

加速…?

なんかいつも通り?のスピードに戻って落ち着いてしまうような気がしますが。
北方領土問題「双方が納得する形での解決方法を探る」との合意を確認、解決への交渉加速(Yahoo!:時事)。…「加速」と言われても。どうも「これまで通り『合意に向けて交渉はする』ということを確認」「でも具体的に何をどうやって解決に導くのかは不透明」とかそんなとこなんじゃないのか、とか思ってしまうのですが。
Yahoo!国内トピックス:北方領土問題

「北方領土問題」というのは「北方」つまり北海道の北東に位置する歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島(北方四島)の帰属に関する問題のことです。日本とロシアがそれぞれ領有を宣言しています。
そもそもは江戸中期の幕府の蝦夷開拓政策辺りにまで遡るのですが…最上徳内とか間宮林蔵などが活躍した蝦夷開拓。当然北方四島にも足を踏み入れていて、たしか自作の地図まで残っていたような。
それが第二次大戦の末期も末期に参戦してきた当時のソ連によって「強制編入」のような形になり…一種空白地帯のような扱いになってます。が、ロシアは日本よりも色んな意味でかなりうわてなので例えばロシアでビザを取得すれば四島に立ち入ることも許しています(日本からは基本的にダメ)。…人道支援でビザなし上陸は以前はOKだったんですがねえ…またごたごたが起きてます、この辺も。
しかし日テレ系支局長がロシアでビザ取得して択捉島に入島(Yahoo!:毎日)して厳重注意を受けた、なんてこともあったりしましたが…。

こういうのは他にも竹島(韓国と対立中)尖閣諸島(台湾・中国と対立中)という「領土問題」もあります。領土問題、とは若干違うような気もしますが鳥島の状況について、とかそういうのもあったりしますが。
なぜ「島」か、と言うと。簡単に言えば「領海」という海の領土が広がるからであります。どこの国だって領土を広げたいだろう…という思いもあるのでしょうけど、ここで自国の「領海」を広げておくと漁業などによる産業の振興の他にも国際法律上も有利になることになります。海底に眠っている資源だって掘りやすくなります…。それとは別に当時のソ連は不凍港、つまり海が凍らない港が欲しかったんだ…という話もありましたが。
陸続きでない分かえって領土の線引きが難しいこともあるようであります。

こういうのは話し合い、というよりも駆け引きが重要になってくると思うのですが…日本はその辺大丈夫なのかな、と。ロシアなんてのは昔から百戦錬磨の外交手腕を発揮してきてるんですけど戦後の日本はなあ…弱腰とかなんとか言われてますし。
それが「加速」と言われても。結局は「解決はしたいんだけどね」で終わってしまいそうな、言いくるめられてしまいそうな気がするんですが。

04:17 PM | 固定リンク

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