04/22/2009
やっぱり難しい
「外来生物法(環境省)」…特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(←サイトより引用)。「外来種」とはよそから来た生き物のことを言います。元からいたのは「在来種」とも呼ばれますが。
静岡県富士宮市で「市の魚」論争、ニジマスは制定可か不可か(Yahoo!:毎日)。「ニジマス」そのものは「特定外来種」には指定されておらず、養育も基本的に認められていない…というわけではありません(悪名高いブラックバスなんかは「特定外来種」)。しかし「要注意」外来種リストには載ってます。もしかしたら近い将来何らかの影響を及ぼすようになるかも…もしくは他の国ではすでに影響が出てるので「要注意」としているわけではあります。
→要注意外来生物リスト:魚類(一覧)
そこまで悪者でもないけど注意はしておきたい、といったところでしょうかニジマス。
→ニジマス(Wikipedia)
そういった「外来生物」を「市の魚」に制定するのはいかがなものか、という意見が出た、ということであります。対して富士宮市はニジマスの養殖が盛んな地域なんだそうで…年間生産量は全国1位だそうですからこれは主産業の一つと呼んでも問題ない状況。
ニジマスは初めて日本に来たのが明治の頃。その後常温でも生育することから各地に分散していきました。が…どうも自然下の河川では繁殖しない(北海道の一部で繁殖例アリ)らしく養殖したものが多数出回っています。中には野生化したのもいますけど、ほとんどの場合は一代限りということになります。
ちなみに。サケの仲間てのは同じ種でも「陸封型:淡水の水域だけで成長」と「降海型:海に下って成長してまた戻ってくる」に分かれたりします。基本的に海に下った方が大きくなるんですが…ニジマスも海に下ると「スチールヘッド」と呼ばれる大きなのになったりします。
川を人工的に区切った管理釣り場でもお目にかかれる魚で、しかも釣りやすい魚ではあります(養殖の魚てのは大抵そんなもんですが)。家族レジャー目的で設置してるとこも多いですし。スーパーの魚売り場にもよく出てくる魚ではあります。調理法は小麦粉まぶしてフライパンで焼くムニエルのような洋風がオススメで、あまり煮たりはしない魚だったりします。…場所によってはやるかも知れませんがニジマスの煮付け。
そう言う風に親しまれてきた魚なんで「市の魚」というのもなんだか分かるような気もするんですが…「外来種」であることには変わりありませんし、日本ではそうでもないですけど国によってはかなり被害がある場合もあるわけで。そういった「危惧」もたしかに存在はしてるわけで…。個人的には外来種だろうと在来種だろうと「市の生き物」とするには問題ないと思うのですが。ただ、やっぱり反対が出ると気になってしまう…。
いっそのこと市の方で「市民投票」みたいなことやったらいいんじゃないのか…とか。結構皆さん関心ありそうな気がするんですが…どうなんでしょうね?
01:27 PM | 固定リンク
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