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04/25/2009
対岸の火事
ではないかも知れません。
メキシコとアメリカの一部の州で「豚インフルエンザ」への集団感染が発生、死者数十人も(Yahoo!:毎日)…メキシコとアメリカのウィルスの遺伝子構造が一致した、ということで同一の型の流行である可能性が高くなってきました。
今回の「豚インフルエンザ」は主として「ブタ-ブタ」という豚と豚の間での感染があるもので、ブタ→ヒトはごくまれに起きることはあっても(鳥インフルエンザもヒトには全然感染しない、というわけではないですし)それほど多くは起こらないとされてきました。
が…今回はどうやらブタ→ヒト→ヒトという人から人への感染が起きているらしい…ということになっています。実際確認されたウィルスは「H1N1亜型」という従来のものとは少し違うものになっています。
→メキシコ及び米国の一部の州:H1N1亜型由来豚インフルエンザの発生について(外務省)
そして現在WHO(世界保健機関)が設定しているパンデミックインフルエンザ警報フェーズは「3」となっています。
→インフルエンザパンデミック(国立感染症研究所)
これは全世界におけるインフルエンザの脅威を示す一つの基準ではあるのですが…これが「4」になると日本でも対策本部を設置する(Yahoo!:毎日)ということになってます。そしてこれは新型…つまりは異なる動物間の感染などによって新たにヒト-ヒト感染が確認されたものが広がることに対する警報でもあります。新型になるとまず免疫力がないため相当数の患者が出ることが予想されるからです。
インフルエンザに限ったことではないのですが、ウィルスというのは個々の活動期間(寿命とでも言ったらいいのやら)が非常に短いものだったりします。…そのためウィルスとしての情報も非常に早く更新されていくことになり…こっちでは対応できない「新種」も非常に早いサイクルで出現することになります。
その辺も非常に恐ろしいところで。
さらに。メキシコやアメリカなんて太平洋の向こうの話じゃないか、とか思っていても…その広大な太平洋をカンタンに横断できる飛行機なんてのは今は無数に飛んでますし。ほんの数日経っただけで一体何十人…いや何百人何千人、ヘタしたら何万人単位で世界の中をヒトが行き来してるのか、と考えると。すでに日本にも入ってきてるのではないか…と考えることもできます。
ただ…その恐ろしいウィルスが速攻で日本入ってきてて、今日か明日には日本でも死者が続発する…というものではありません。現段階ではメキシコ・アメリカのウィルスもまだ完全に「ヒト-ヒト」感染する、と確定したわけではないわけで。まだ100%確実にヒトに感染する、となってるわけではありません。
でもパンデミックの可能性はまだ捨てきれないわけで。そこまで大騒ぎする必要もありませんが(メキシコ産やアメリカ産豚肉食ったら即感染、なんてことはありませんし)、心構えだけはしておいた方がいいと思われます。
05:11 PM | 固定リンク
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