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04/01/2009

観てから言え

タイトルのこの一言に尽きるだろ、と言われればそれまでなんですが…なんか違うような、若干の違和感を感じてしまったのもまた事実であります。
アメリカ映画会社による邦画の「洋画化」原作忠実路線に(Yahoo!:産経)。これは従来?の大手会社が邦画を「イメージ」の一環として受け入れてまさしく換骨奪胎状態で映画を作り直す(でも世間ではあの名作がハリ○ッドで! となる)わけではなく。どちらかと言えば小資本、弱小(失礼)映画会社が日本の名作を生かしつつリメイクする、というケースが増えつつある、ということではあります。
…それはそれでアリかな、とは思うのですが。やっぱり国が違ったら受け入れられるもんも違うんで、リメイクされると元の国の名作ファンにはどうしても許しがたい面ができてしまうのは仕方ないことで。それが多少なりとも緩和されるのならそれはそれでアリかな…と。

でもどっか違和感を感じてしまうのは絵的な問題もあるでしょうし。例えば記事で紹介されているハチ公のお話。主演はリチャード・ギアとのことで(シャルウィダンスもこの方でしたっけ洋画化)すでにこの時点で「邦画」ではなくなってしまうような。…別に東洋人を起用しろ、と言ってるわけではありません。記事内の写真を見る限りではレンガ造りで道幅も広い「洋風」な町並みでリチャード・ギアという「西洋人」が「和風」な犬を可愛がっている…ようにしか見えないわけで。
そうなると変に勘ぐってしまうわけです。あー…なんかアメリカナイズされた広い家で奥さんと子供がいて、そうすると自家用車があって…じゃあハチ公はどこへ迎えに行くんだろ…? とか。まあ、これでは正に「下衆の勘ぐり」というやつになってしまいますが…。

それでもストーリーをぎゅっと掴み出してあっちの情景に当てはめてくれるんではないか、そういうのならぜひとも観てみたいな…と、そういう風にも思えてしまうもので。…やっぱり観てみないと分かんないもんではあります。

ところで。記事中では「幸福の黄色いハンカチ」も同様に洋画化される、と…。
あれ? たしかこれって「She wore a yellow ribbon」とかそういうアメリカ民謡があって、ジョン・ウェインが映画化しててたしかこれに影響を受けたとかそんなんだったんじゃ…? てことはある意味逆輸入…?
(なお、『幸福の黄色いハンカチ』≒『屋根に万国旗を飾って頭は日本髪(以下略)』にピン、とくる人は果たしてどれくらいいるもんなんでしょうか…出典は 徳間書店 高橋葉介「夢幻紳士 9 飛翔編」)

11:14 AM | 固定リンク

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