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02/28/2009

他人のふんどし

なんで人のふんどしで相撲とって、それで平然とできるかなあ…「誰かに文句つけられない限り何やってもいい」っていわゆる最近の風潮なんでしょうかね。で、誰かに文句つけられたら逆ギレ、と。
マジコンに対する司法判断「不正競争防止法違反」で販売・輸入禁止の仮執行も認める(Yahoo!:JIJI)…当然と言えば当然な判決ではあるのですが。被告側は「自主制作のゲームがDSでできる可能性を奪う」とかそんなこと言ってる、てな報道もありますが…。
だったら任天堂に「こういう風な自主制作のゲームができるソフト作ってくれ」と要望書や企画書送り続けるとか。あるいは自分で新ハード立ち上げて自主制作ゲームができるようにする、とか色々あると思うんですが。やり方は。
…他人がこれまで苦労して築き上げてきたものを平気でかっさらっておいて提訴されたら「主張が認められず~」てのは泥棒に入っておいて捕まったら「オレの事情も知らず~」とか勝手な主張で居直るのと同等なわけで。英国紳士の「人は見ていなくても神は見ている」とかそこまでは言いませんが…なんか、己の勝手な理想だけ通るのが世の中だ、とか思い込んでる子供が多くなってるような気がします。

マジコンとは「マジックコンピューター」が語源と言われています。元々は別メディアにバックアップをとるためなどの装置で、この名称ややってること(私的利用内での複製)は特に法に触れるわけではない場合が多いです。
が…私的利用の範囲、というのが曖昧で微妙なとこで。
例えばCD買ってきてカセットやMDやMP3プレーヤーなどに録音する場合。…一応、これは「私的利用」とされて問題はない、ということになってます。が…以前ミニコンポ買った時に「連続で録音する時は何分以上空けてうんたらかんたら(実物が手元にないんでウロ覚えです)」という但し書きがあったりして。どうも最近公正取引員会に指摘を受けた例の国内楽曲の著作権管理団体に関係してるようだったんですが…どうにもよく分からずじまいでした。
排除措置命令に納得できず再審請求(Yahoo!:産経)
実際、「こうだ」という線引きは非常にデリケートな問題になってます。↑のマジコンの訴訟にしても「著作権侵害」としてもいいんでは…? と思いますが結果としては不正競争防止法違反、になってますし。その辺はたしかにどうにも難しいと思われるのですが…。

今回の司法判断で「マジコン」そのものは縮小するんでは…という見方もあります。訴訟に踏み切ったことで何社かは撤退、というか逃げ出したみたいですし。
ただ…記事中にもありますがこういうのは結局いたちごっこになってしまうのが常で。例えば法整備をしっかりやって罰則付けたってするりとかいくぐってまたやる。ゲームの改造てのは昔々からありましたし。…ストリートファイターIIという格闘ゲームがありましたけど(このたびIVが出ました…)アーケードで普通に改造版が出回っていた時期とかあったりしました。連続波動拳とか空中ソニックブームとか。
家庭用ゲームでもかつての状況は似たようなもんだったですし。どっちかと言うと裏のウラと言うか…こっそりと流通させてた向きがありましたけども。まあ、人間全員が自分のふんどしで相撲とる、というのは現実問題としては難しいもんなのかも知れません。事情てのは星の数ほどありますし。どうしても仕方ないケースもあるかも知れない…でも、他人のふんどしを恥じる、と言うかせめて良心のかしゃくくらい覚えてもいいんではないか、と思うのですが。

08:43 AM | 固定リンク

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