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02/01/2009

一つの方法

角川がいわゆる「違法投稿アニメ」に「公認バッジ」を(iza!)…もちろん手放しで全部OKというわけではなく。動画投稿サイト「YouTube」にそれっぽい動画が投稿される→一定の基準を満たしていると角川側が判断→「公認バッジ」で角川認定済、ということで削除されない→その代わり広告を掲載、広告料は角川とグーグル、そしてアニメ原作者で分配…という流れになってます。

これまでのやり方ですと、著作権に違反した投稿を発見した場合、権利者が投稿サイトに連絡して削除…というものでした。昨今の動画投稿サイトてのは投稿される数が尋常じゃありません。なおかつサイトそのものの数も増えてきてたりします(それでも定番ってやつでしょうか…二大巨頭がやはり主流になってしまうのですが)。これらを全部常時監視しとく、なんてわけにはいきませんし…でも放っておくわけにもいかない。
一方で作成者側からしてみれば。
著作権法、という法律があって他人が造ったモノを勝手に自分のモノにしてはいけない、となってます。が…この線引きはどうにも曖昧であります。もちろん丸々全部パクって「これが文化だ」なんぞとのたまうのは論外ですが…一部引用や二次創作なんかはどこまで法律違反になるのか。完全に、かすかでもダメ、となると嘉門達夫の「替え歌メドレー」もアウトになりますし、現在同人誌として販売されていたりネット上では一つの勢力ともなっている「二次創作」…マンガやアニメなどの登場人物を使用しての創作…も全部取り締まらないといけなくなります。
でも安易に許してしまうとそれこそ歯止めがきかなくなって創作者にとってはとんでもないことになり兼ねない…。

「今現在の創作物でゼロから作り上げたモノなんかない。全部過去にあった作品や出来事から何らかの影響を受けているんだから、本当の意味での『オリジナル』なんて存在しない」
…てな極論もありますが。ここまで言っちゃうと何もできなくなるのが実情でもあります。

そこで一つの方法としての「公認」制度。実際、動画投稿サイトてのは急成長してきてる分野ですから見逃す手はないわけで。その辺の周知度アップと言いますか宣伝効果アップてのはたしかに期待できるものがあります。…もちろんこれもやり方しくじるとやっぱりとんでもないことになる可能性もありますが。例えば「公認」乱発しちまうと安易なパクリやコピーが横行することになりかねませんし。他にも意外なとこで何らかの弊害が出るかも知れませんし。
でもこういうのも含めて色んなことどんどんやっていった方が製作者利用者双方にとっても良いんではないか…とか。ネットはアブナイ奴しかいないからこんなもんイラネ、ではなくてやり方次第では有効に活用できるわけですし。

ただ…これ、結構前から出てた話だったと思うんですが。なんで今頃記事になったんだろう…?

12:07 PM | 固定リンク

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