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02/14/2009

信じる信じない

というレベルではないのかも知れませんけど。しかし日本とは大分違った印象を受けるものではあります。
実は一昨日2/12はチャールズ・ダーウィン生誕200年だったりしました。ダーウィンと言えば「進化論」で有名であります。めちゃくちゃ簡単に言えば…「生き物とは変化していくもの」という大前提がありますよ、ということで、日本だと学校でフツーに習うので「進化」というのは結構すんなりと受け入れられていて、進化論そのものもさほど違和感ないものではあります。しかしアメリカではこの進化論を信じない人が急増している(iza!)とのことで。
…なんで? とか思ってしまいますが…コトは宗教関係に発展している、ということのようで…。

この辺もめちゃくちゃ簡単な説明になります。深い説明や解説は専門家のサイトやブログを検索してみてください…何せ自分はキリスト教徒ではありませんし、生物関係もちょろっとかじっただけではありますし。
…なぜ進化論が受け入れられないか、と言うと全ての人や動物や植物は神が造り給うたものの一部であり、それは不変である…というキリスト教の教えに行き着くんだそうであります。つまり、変化していくことが前提の進化論は間違ってる、という考えがアメリカでは増えているらしい、と。
日本ではフツーに理科の授業(中学生くらいですかね…?)で「ダーウィンの提唱した進化論によって生物が進化していくことが明らかになった」とやってますが向こうではそうストレートにはやらない場合もあるんだそうで。…全州の学校でそう言う風になってるのか…というと地域差がありそうですが。敬虔なキリスト教徒の多いとこだとそういうことになりそうな…そんな気もします。
ダーウィンが進化論を「種の起源」という本で出版した時もキリスト教側からは大変な反発がありました。…むしろ当時は教会の方が強かったんでかなり風当たりが強かったらしい、という話もあります。実際、バチカンが「進化論も神の御業の一つ」と認める発言をしたのはつい最近のことですし。

…日本のある大学で生物学科の学生さんが入学時に「どんな研究をやりたい?」と教官に聞かれて「進化論をやりたいです」と答えたら「進化論は基本中の基本だ。研究するとかそういうものではない」と怒られた、てな話を聞いたことがあります。
一方のアメリカでももちろん研究者は進化論を土台にして研究してるわけで。じゃあ、敬虔なキリスト教徒の生物学者はどうしてるんだ? と言うと「あまり気にしていない」「進化論も神の一部」となんかそれほど深く悩んでいるようではない、というのをどっかで読んだ記憶があります。

さらにヨーロッパでは進化論とキリスト教の「融合」は進んでいる、と↑記事中にはありましたけど。…アメリカ、と言うとみんな自由にやりたいことやってる、ってなイメージありますけど実際は色んな人がいるわけで。中にはそういう風にこだわる人もいるんだろうなあ、とは思いますが。
事実は一つですけど真実は一つじゃないわけで。そういう考えもアリ、と言えなくもないんですが…個人的には「何やってんだろうなあ」と呆れてしまったりしますが。実際、進化論全否定しちまうとそこで生物関係は全部止まっちまうわけで。進みもしないし退きもしない。万物流転とか色即是空空即是色とか…そういうとこで日本人には受け入れやすかったのかな…とかそんなことも思ってしまいますが。さて。

05:20 PM | 固定リンク

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