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02/03/2009
ICなカード
関東地方、特に都心近辺で電車やバスに乗る時に便利なICカード「PASMO」、導入当時は品切れ騒ぎが起きるほどの人気でしたがさすがに最近はそういうこともなくなってきています。このカードは乗り物に乗る時だけではなく買い物などにも使うことができます。…ただ…チャージ(カード残高に加える)できる場所が限られているのが難点、と言えば難点ですか。それでも手軽に扱うことができるので重宝されているのも事実であります。
この「PASMO」の他に関東地方ではJR東日本の「Suica」があります…って、こっちの方が先なんですが。
この二つは互換性があります。「Suica」が使える場所では「PASMO」を使うことができ、「PASMO」が使える場所では「Suica」を使うこともできるのですが…。
「PASMO」利用拡大に壁、私鉄大手と中小交通会社の間にあつれき?(Yahoo!:読売)
実は「Suica」はJRということもあって他のJR各社のICカードとも互換性があります。「Suica」とJR西日本の「ICOCA」とJR東海の「TOICA」は互いの利用可能区域内で使うことができます。JR北海道の「Kitaca」とは今年3月から、同じく今年3月発売予定のJR九州の「SUGOCA」は来年春から、同様に使うことができるようになります(JR四国は…無理ですか…)。つまりは「Suica」があれば各社のICカードを持っていなくても利用することができるわけです。
…ただ…ちょっと誤解されているかも知れませんが。実は利用にちょっとややこしい制限?がついてます。
以前にも書きましたけど。例えば東京から大阪へ東海道線でことこと行きたいなあ、という場合。東京駅から「Suica」で乗って直接大阪駅で「Suica」で降りる…ということができません。まず「Suica」で東京駅から熱海駅まで行きます。で、そこで隣の函南駅まで普通にキップ買ってそこからまた「Suica」を使います。函南駅から関ヶ原駅まではJR東海「TOICA」のエリアですが当然「Suica」が使えます。…で、関ヶ原駅まで行って今度は四つ先の米原駅まで普通にキップ買って乗って。そしてついにJR西日本「ICOCA」のエリアである米原駅から大阪駅まで「Suica」で…という運びになってしまいます。
当たり前ですけど、趣味で乗るんならともかく普通に乗って行きたいんならこんなめんどいことせずに「東京‐大阪」の切符を買えばいいだけのことではあるのですが。ICカードてのは近距離を何度も行き来する場合にはとても有効ではあるのですが、遠距離を旅するにはまだまだ整備が必要なんではないか、と。新幹線用もあるにはあるんですけども…一般の普及率にはまだ及んでないでしょうし。
しかし。「Suica」は↑こうやって他のJRとの互換性もあったりするんですが…「PASMO」はコレができません。「Suica」とは互換性があるんで関東だけだとそんなに違いは感じないと思うのですが。でも他の地方、それこそ大阪などへ行くと全然役に立たなくなってしまいます。…そこで「PASMO」も他のICカードと互換性を持たせよう、という動きが当然出てきたわけですが…。
一種の寄せ集め、という記事内の言葉が示す通りなかなか決まりません。関西にも「PASMO」と似たような経歴・性能を持つ「PiTaPa」というICカードがあるんですがこっちは合意に達しているようで。もしかするとこっちが先に全国展開を始めてしまうかも知れません…。
実はこういうICカードてのは乗ったり買ったりするだけではなく。細かいところでも結構色々あったりします。…開かずの踏切対策で構内通行用ICカードを(iza!)…とかこんなのもあったりして。実際様々に使えるモノだとは思うのですが。
02:44 PM | 固定リンク
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