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12/04/2008

酒飲んで運転するのこと

「酒気帯び運転」でも一発免許取り消しアリ(Yahoo!:時事)…まだ確定ではありませんが。警視庁による改正案の段階で…ということではあります。飲酒運転に対してかなりの厳罰化が推進されることが予想されます。
基本的に「酒気帯び」での点数がほぼ倍、となっているようで。例えば呼気中0.25mg以上で「13」だった点数を「25」に引き上げよう、とか。そのため現行の法よりもさらに厳しくなる可能性が高くなります。

ところで。前にも書きましたが「酒酔い」「酒気帯び」の違いとは何か…?
「酒酔い」とは明らかに酔っ払ってる状態のことを言います。対して「酒気帯び」は呼気中のアルコール濃度が0.15mg以上(あるいは相当分の血中アルコール濃度)あれば「酒気帯び」と判断されます。なお、処分としては「0.15mg以上0.25mg未満」と「0.25mg以上」の二つに分かれていて、当たり前ですが後者の方が罪は重くなります。
…つまりは見た目で判断されるのが「酒酔い」で数字できっちり出るのが「酒気帯び」ということになります。乱暴な言い方ですが、めちゃくちゃ酒に強い人で顔にも行動にも全く酔いが出ない、という人なら調べられることさえなければ飲酒運転と判断されない…と、そういう可能性もあることになります。また、逆もアリで、めちゃくちゃ酒に弱い人が呼気中のアルコール濃度は0.15mgより少ないんだけど言動が酔っ払ってるから「酒酔い」で…という可能性もあることになります。ま、これはちょっと極端ですけども。
なお、これは日本の話で外国行くと違ってくるケースもあります。国によっては呼気中のアルコール濃度は0.0mg限定、つまりかすかでも検出されれば即アウト、というところもあったりします…。

2007年より飲酒運転に対する罰則が強化され、それに伴って検挙数が減った…とされています。しかしここへ来ての罰則強化案。これではいわゆる「悪質化」を加速させてしまうのではないか、という懸念もあるんだそうであります。
罰則強化→捕まったら重い罰→じゃあ、逃げちまえ…
逃げれば当然さらに罪は重くなるのですが人間、そういう切羽詰った場面になるとそんなこと考えられなくなります。…特にひき逃げなど悪質極まりない犯罪の場合。怖くなって逃げて被害者の命が…というケースも多々あります。あの時逃げなければ助かったものを…と。
厳罰化は一つの方法なのですが(しかも一度行なうと逆戻りはできない)こういう「悪質化」を生む、ということでもあるのです…。

さらに。ちょっと気になった事例が。
…呼気中アルコール濃度0.15mgって…実は大量に呑んだ翌日にそれくらい検出されることもあるんだそうで(当人が二日酔いとかそんなんでもなく)。これから忘年会の季節であります。職種によっては翌日からクルマに乗らないといけないこともあるわけで。…そういうとこ、何か対策とかってあるのかな、と…心配になったのですが…。

02:42 PM | 固定リンク

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