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11/23/2008

世界4割の参入

来年3月にも携帯電話端末世界最大手ノキアが日本市場に参入…「鎖国」状態への風穴になるか(Yahoo!:読売)…と言っても、どうなんでしょうね、どうなるんでしょうね、とまだまだはっきりしたとこは分からんわけですが。
ノキアはフィンランドの端末メーカーで世界約4割という文字通り「世界最大手」であります。洋画なんか見てて携帯使ってるシーンをよーく見てみると「NOKIA」となってることも多かったり。ただ、あくまで「メーカー(端末製造者)」なんで「キャリア(回線事業者)」としての参入ではない…というところが一つのミソだったりします。

こないだ話題にはなった米アップル社の「iPhone」はあくまでのソフトバンクが「キャリア」となって端末を提供する…という形でした。それでもあれだけ話題になったのは一つは世界的に有名な商品だったことはもちろん、これまで「キャリア主導」だったのが「メーカー主導」に変わるんではないか…という話が出てきたからでもありました。
つまりは「iPhone」は例えばソフトバンクが独自にでもああいうのを立案してどこか別のメーカーが開発してもあれほど人気にはならなかったんでは、ということで(類似機種も出てますけど…あれほど話題になってるか、と言えば…)アップルの「メーカー」としての力を示した、という言い方もできるんでは、と。

しかし今回のノキアは「MVNO(仮想移動体通信事業者)」方式による携帯事業参入。簡単に言えばすでに携帯回線事業として成り立ってる事業者(今回はNTTドコモ)の一部の回線を借りて新しい事業を展開する、ということであります。これだと色々面倒なステップ(携帯新規参入のすったもんだ、てのは過去にもライブドアやソフトバンクの時に散々話題になりましたが…ややこしい限りで)を省略することができます。…実は結構前から日本でもこの形式は認可されてたんですが。ただ、どこもあんましやりたがらなかった、というのが実情なわけで。この点だけ見てもドコモ・au・ソフトバンクなどの既存の回線事業者が日本ではどれだけ強いのか…一つの例にもなりそうではあります。
MNVOは自前で回線を用意する必要がないので、例え小さな事業者でも携帯業界に参入できる、これで業界活性化できるんでは…という期待はあったんですがやっぱりそんなにばんばん入ってくるわけもなく。でも今回のノキア参入で何らかの変化が起きるのでは…という期待感もあるようではあります。

で、肝心のノキア携帯。どんなのが日本国内で使えるようになるか、と言うと…なんか高級志向の機種が中心なんではないか、いや今後安いのも投入してくるだろう、と推測は様々なようなんですが。
…一応家主?のドコモに遠慮して「iモード」はやらない(似たようなサービスは…やるんだろうか?)ワンセグもなし、という方向なようで。でもそれってワンセグやアプリケーション優先の日本で受け入れられるのかなあ、とか。たしかiPhoneも、なんか、そっち方面で不利になってきたとかそんな話じゃなかったのかなあ…とか。

12:12 PM | 固定リンク

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