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08/20/2008

誰も守ってないのかー…

アメリカで飲酒可能年齢引き下げを求める呼びかけに、100以上の大学の学長が署名(iza!)。これはちょっと知らなかったんですが、アメリカ全体での「飲酒可能最低年齢」てのがあったんですね…21歳。記事によれば1970年代のベトナム戦争時に「兵隊になるのに酒も呑めないのか」ということで各州が18歳に引き下げ、でもその後10代の飲酒問題が多発して1984年に21歳に引き上げ…と。
州によって細かい違いがあるらしいのできっちりかっきり「21歳未満は呑んじゃダメ」というわけではないのかも知れないのですが。世界的に見ると20代からお酒OKてのはやや高い印象を受けるものらしいのですが。ヨーロッパは大抵10代からですし。まあ、サウジアラビアのように宗教上の理由で飲酒そのものが禁止されてる国、てのも世界にはあったりしますけど。

なんでこういう規定が設けられてるか、と言いますと…酒呑むとニンゲンは酩酊状態に陥るからです。各感覚系が鈍くなって論理的・理性的な思考や言動ができなくなる。ヒトによっては「第二の人格」っぽいのが現れて人間関係に影響を及ぼしたりもします。暴力や犯罪に至るケースも少なくなく…一回限りの酔っ払い行為が一生続く後悔と懺悔の道へと繋がることもあります。
日本では結構「まあ、あの人は酔ってるんだから」ということで大目に見られたりもしますが。国が違えば慣習が変わるのも当たり前で、欧米では「自己管理もできねえのか」とめちゃくちゃに白眼視されますし、イスラム圏だと飲酒自体が背徳行為になる場合があります(自分がイスラム教徒でないと証明できれば飲酒も問題ないらしいんですが…)。場合によっては非常に良くないことになる可能性もある、ということではあります。
ではそういうことにならないためにどうするか。自分の飲酒をコントロールできればいいわけです。これ以上呑むとヤバイ、ここまでなら大丈夫、と。
そういうことが確実にできるようになるには非常に時間がかかります。こういうのは誰かに「君はここまでしか呑めないね」と教えられてできるもんではありませんし…何度も何度も呑んで自分の体に教え込まないといけない。だからもっと若いうちから飲酒を可能にすべきだー…!

…てな主張かと思ってたんですがー…いや、そういう主張も含まれてはいるようなんですが。でも「どうせ誰も守ってないじゃないか、こんな法律」が理由に出てくるってのも。
自分は飲酒可能年齢引き下げには「基本的に」賛成だったりします。いつまでもダメダメ言われ続けてようやく可能な年齢になって呑んで溺れて酔っ払って一生癒えない傷負うくらいなら、もっと若い頃から「訓練」させた方がイイ、と。…でも若年層の飲酒による弊害(精神的にも肉体的にも)てのはたしかに存在してますんで…簡単には賛成できない。…でも反対ってわけでもないし。だから結果的には「保留」とかそうなってしまいそうではあります、自分。

↑これはアメリカでの話なんですが。日本でこういう動きは…出てきそうもないですね。飲酒は20歳から。区切りもいいし(?)定着してしまっているんでこれを引き下げ、とは今後もならないような。そんな気がしてます。

11:24 AM | 固定リンク

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