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06/18/2008

イカだけではなく

燃料代の高騰により、イカ釣り漁船が6/17~6/19の二日間操業休止へ(Yahoo!:読売)…例えば海が時化て船が出られなかった…ということも過去にあったそうで、二日くらいなら問題はないとのこと。ただ、これが何回も何回も、ということになると市場にも影響が出る可能性はある、ということになります。
…ではなぜ操業休止するか、というと燃料代の高騰が最も大きな原因となります。世界的な石油の値上がりは天井知らずなわけで、ガソリン代も上がってきてますがこういった商売に必須な「燃料系」にも大きな打撃を与えているのは事実ではあります。
そこでこの窮状を皆に広く知ってもらおう、ということで休止に踏み切ったとのこと。つまりは一種のストライキということなんでしょうか…。

が、ここでいくつかの見方が出てきます。…燃料代が上がってるのはあんたらだけじゃねえ、うちもだ、とか。石油の高騰は世界的な動きで別に誰かのせいってわけじゃないだろ、とか。
たしかにここで操業を休止しても別になんも変わらんのでは、という見方もできますし。イカ釣り漁船に限らずこういう「窮状」を全て補佐するべく予算組んだら恐らくとんでもない額になるんでは…とかそういう声もあったりします。こういうことやっても助けてくれるとは限らねえんじゃないか…。

…なんですが…実際問題として。
海に出れば出るほど損をしていく(イカの卸値はほとんど変化してないのに燃料代がバカみたいに上がってるため、イカの値<燃料代となって船動かして集魚灯つけるだけで損が出る)状態で誰が漁なんかするか、ということになります。かと言って漁に出なければ損はしませんが収入もなくなってしまいます。…でも漁に出ればマイナス、というこの事態。しかも近年イカは不漁らしい…という話もあります。
ここまでしないともう対応しきれない。
というのが現状なんだと思います。これが例えばどっかの大企業なら何かで穴埋め(販売するチーズの量を減らす、とか)できるんですが、売り上げと必要経費がダイレクトに収入に響く漁師さんや町の小売店なんかだとどこでそんな「穴埋め」ができるのか…結局自腹切ったりするはめになったりします。…しかも燃料代だけではなく、小麦粉や肉類などにも影響が出ています。こういう事例は漁船に限らず様々な業界にも出てきてます。イカだけではなくまぐろ漁船も休止を検討中…とのことですし。

たしかに石油の高騰は誰のせいでもなく(どっかのお金持ちファンドが買い漁ってるからだ、とか、闇のカルテルが…とか噂は色々ありますが)政府がどうにかする必要はないのかも知れません。でも…このままじゃ立ち行かなくなる恐れのある産業がいくつも出てきてます。今後、例えばイカ釣り漁船が、例えば町のパン屋が、なくなって行ってしまうとしたら…? 何もせずにただただ見てる、というわけにはいきますまい。
どんな形でも構わないと思います。もちろん直接的に金銭的な援助というのもアリですが…例えばエネルギー消費の少ない集魚灯の開発とか。そういう方面での援助だってできます。…何か、行動を起こすべきだと思うのですが…その辺、政府関係者はどう思ってるんでしょうか…?

04:57 PM | 固定リンク

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