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05/10/2008

二つほど 5/10

ちょいと長めに二つほど。

一つ目。聟島(むこじま)に移送のアホウドリのヒナ、もうすぐ巣立ち(iza!)。これは国の天然記念物でもあり絶滅危惧II類にも指定されているアホウドリ、これの保護のために鳥島から聟島へ10羽のヒナを移送する計画があって…その経過ということになります。

ご周知の通りアホウドリは1949年に一旦「絶滅宣言」が出されたものの二年後に鳥島で再発見される…という劇的な復活?を遂げた鳥でもあります。…絶滅の原因は人間が乱獲した、というのが一番大きいです。名前の通り地上では重い体を持て余すことが多く大量に殺されて羽毛を採取されていきました…。
海上に出ればその長い翼で悠々と長時間飛び回ることもできるのですが。
そのため繁殖地は離島のような地に限られてきました。人間だけではなく他の動物…例えば犬や猫の類であるとか。ネズミの類ですら卵の脅威になり得ます。火山島である鳥島はそういう意味でも繁殖地に適していたのですが…それが裏目に出るのではないか、という危惧もつきまとっていたわけです。

現在、アホウドリの大きな繁殖地というのは切り立ったガケの下、さらに傾斜地になってる場所なんだそうで。こういう場所だから「復活」できた、人間に見つかることもなかったのでは…とされていますが「傾斜地」のため卵が転がり落ちることもあり、別の候補地への誘導(デコイ:模型を使った誘導)も進んではいます。が、何より鳥島は火山島なので噴火してしまえば何らかの影響が出るのではないか…という懸念も。そこで噴火の心配のない聟島への移送が計画された、と…。
アホウドリてのは自分が育った場所へ戻ってきて営巣する習性があります。聟島でのヒナが育ってそして聟島で繁殖していってさらに数を増やしていけば…と強く願っていますが…さて。

二つ目。水晶ドクロ、まがい物と判明(iza!)…有名なオーパーツの一つでもある「水晶髑髏」なんですが。アステカ文明の栄華の極み、と言うかなんでこんなのが当時作られたなんだろう、ということで世界の謎的にも紹介されることもありますが…。
世界にはいくつかコレがあって、そのうちフランスのケ・ブランリ美術館蔵のものは16世紀のアステカどころか19世紀末くらいに作られたものだ、となってしまったわけで。…他のやつはどうなんだろう、とは思いますが。
…まあ、こういうのははっきり「まがい物だぁ」と言われるよりもその過程を愛でる、というかそのナゾめいた存在感を楽しむ、というか…無理に現実に引き戻さなくてもいいんではないかい? ってのはちと言いすぎですか…。
それでもああいうのが本当にあり得ない時代に造られたのかどうか、ってのにも実は興味あったりしますし。その辺のアンバランスさと言うかいいかげんさが人間の性なんかなあ、とも思ってしまいます。

05:44 PM | 固定リンク

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