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03/29/2008

トーザイ逆転

正確には「ナンボク逆転」…というほどではないのかも知れませんが。
今年の「さくら前線」に異常あり、例年では早めに咲く地方が遅い(Yahoo!:毎日)…例年だとかなり初期に咲くのが高知や九州なんですが、今年は静岡とか東京とかが早くに咲いたりしています。その後、もちろん四国や九州でも咲いてるんですが…東北もなんだか開花が早そうな見込みですし。
さくらの開花予想(第4回)(東北地方)(気象庁)
まあ、こういうのを全部温暖化やら異常気象やらのせいにはしたくないんですが…こういう年もある、ってことなんじゃないのかな、とは思うんですが…。

植物の開花てのは色んな条件に左右されます。
さくらはどうか、と言えば…やはり「気温」が大きくモノを言うようで。でも春になってあったかくなってくるから咲く、というのではなくその前にある程度の「寒さ」が必要になります。これは別にさくらに限ったことではなく、結構色んな種類の樹木では花芽が一度寒さを経験しないと開花しない…それどころか種でも発芽すらしない、というケースはままあったりします。
これは大抵の樹木が活動しにくい冬に備えて秋には活動を休止する、ということにも関係しています。つまりは秋に花芽や種を作っておいてしばらくは休眠させる。冬の間に花やら芽やらが出ても成長を持続できる可能性が低そうなため、もっと条件のいい春まで待たせるわけです。
その春は寒い冬の後に必ずやってきます。で…一度寒さを経験することで「あ、もうすぐあったかい春が来るんだ…」と芽や種に認識させる、というシステム?になってるんだそうで。こういうのを「休眠打破」と言うんだそうです。
そのため、樹木の種を蒔く場合には一度寒さを体験させるために一ヶ月くらい冷蔵庫に入れておいてから蒔いたりするんだそうです。

…今日、ちょろっと出かけた時に見たんですが、近所の土手のさくらはイイ感じに咲いてました。…しかし場所によってはまだまだだったりするんですよねえ…結構個体差?もあるもんなんでは…とか思ったりしてます。

05:54 PM | 固定リンク

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