11/20/2007
ヤマトのタンゴ
クロネコを救え…「黒い猫は縁起悪い」は迷信、イタリアで「クロネコ」イベント(Yahoo!:REUTERS)。…イタリアでは年間に6万匹ものクロネコが殺されているんだそうで。それを見かねた動物愛護団体が…とのことのようです。
日本ですと例えばアニメ「魔女の宅急便」で黒猫のジジが出てきたり。某配達業者がマークに使っていたり。あるいは「黒猫のタンゴ」なんて歌もあって、最近これを音源に使った新しい曲が出てたりもしますが。
「黒猫=魔女の使い魔」
という構図は欧米ではかなりしっかりとした形で定着しているようで(だからジジも黒猫なんですが)キリスト教の宗教観ともあいまって事情はやや、日本とは違うようではあります。…ンでもまあ、「魔女」の定義とか「黒いモノへのイメージ」とか。そういう曖昧なもんも含んでの事情ではあるのですけども…。
やはり中世の「魔女狩り」が大きく関係しているのではないか、とも思えるのですが。
宗教的に罰せられる女性に付き従う黒、もしくは醜い生き物。黒猫やカラス、ヒキガエルなどを使い魔としていて怪しい…と。そもそも魔女裁判てのがどれくらいの頻度で行なわれていたのか、とか、ヨーロッパの全ての都市で普通にそういうことが行なわれていたのか…などが分かりませんので、当時はどこまで周知されていたのかも分からないんですが。でもそういう話が伝わるにつれ「怪しい」「不幸」というイメージも定着して行ったんではないか…と。
そういうイメージが現代にまで残ってしまっているわけです。
でも…逆にクロネコは幸運を招くとかそういう迷信もある、てな話をどっかで聞いたこともありますし。何も殺すまでしなくてもなー…とは思うのですが。
もう何百年も前からのイメージが定着してしまってなかなか拭えない例の一つ、でもありますクロネコは。
…てことは…今、現在何気なく触れている事柄だってはるか未来には奇妙に思われる「何か」の母体になってる可能性もある、ということではあります。
なお。蛇足ですけどアメリカに「カラス(Crow)」は広く分布していなかったりします(全然いないわけではないですし、ワタリガラス:Ravenがいる地方はありますけど)。しかしそういう地方にもBlackBirdというカラスではないけど黒い鳥が存在したりしてます…。
04:37 PM | 固定リンク
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