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06/30/2007
トンビがタカを、
じゃなくて…サバがマグロを、というお話。
サバに精子の「もと」となる細胞を移植してマグロを生ませる研究、年内にも本格化へ(Yahoo!:JIJI)…サバの稚魚に移植するのは「精源幹細胞」で、これをもとにしてサバにマグロの精子と卵子を作らせる…というのが簡単な流れのようです。
まだまだ実験段階なわけですが…と言うより実験、まだ成功してないんじゃないのか…と若干の不安もありますが。
今のところですと、マグロに卵を産ませてそれを孵して育てる「完全養殖」てのは成功してます。ただ、卵を産む例がまだまだ少ない上に育つ確率も非常に低い。その辺の研究・改良も進んではいるのですが、当然のことながらまだまだ商業ベースに乗るほどではない、と…。
昨今のマグロ情勢は厳しさを増す一方ではあります。ヘタをするとマグロが食えなくなる日が来てしまう可能性も否定できないのが現状です。
世界でも有数の「マグロ食い」民族でもある日本人としてはやはり何か打開策が欲しいところ。そこで考え出されたのが「畜養」という方法。どっかでマグロの稚魚を捕まえてきて、海上のいけすの中で育ててから売る、というやり方です。日本近海でもやってるところはありますが、地中海にもそういった拠点がいくつもあって日本へと輸出をしていたりします。
が…この方法、若いマグロを獲りすぎる、ということで反対する向きも出てきています。自然下で育った成魚を捕まえるよりもはるかに効率はイイのですが…海産資源の保護、という観点から見ればいくら若魚とは言えマグロはマグロなわけではあります。
そこでもっと管理の楽な魚に生ませてしまおう、サバはマグロに近い種だし…と。
ただ、これが市場に出回ったとして…なんかヘンなイメージが付きまといそうな気がします。遺伝的にはサバとは何の関係もないマグロが生まれることになるのでしょうけど、実際にサバの腹から出てきたことには変わりない。となると…敬遠されたりするんではないか…とか。
個人的にはどんなマグロが生まれてくるのか非常に興味あったりするんですが。しかしいざ食べる、となると…どうなんでしょ、意識せずにフツーに食えるもんなんでしょうか…?
05:28 PM | 固定リンク
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