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06/18/2007
おはしのくにの
なんてなCMもありましたが。
各方面で「わりばし」を見直す動き…「マイはし」を持ち歩く人も(iza!)。これはもちろん昨今の環境保護の観点から言っても森林を伐採して使い捨ての箸を大量に消費するのは好ましくない…という流れからでもありますが、ちょっと前に最大手の割り箸輸出国でもある中国が値上げを表明したためでもあるような。まあ、それがきっかけになってこういう「見直し」に繋がった、という見方もできますけど…「マイはし」は結構前から持ってる人は持っていたものではあります。
↑記事中には1ぜん一万円もする高級な箸も紹介されてますが…なんだか気軽には使えないような。やっぱり気軽に使える方がいいかな…とか。自分の場合ですと塗り箸ではなく竹箸の先端の方に溝があるやつ(菜箸の小さいやつみたいな)を使ってます。これだと食事の時だけではなく料理の時も何かと便利なもんで。ただ、すでにかなりの年月使っているので、段々と磨り減ってきていて二本の長さが若干違ってきているのがなんとも。換えようにも手に馴染んでしまってなかなかその気にならないもんですし。
手に馴染む、と言えば箸には独特の見立て方?があります。
まず人差し指と親指を伸ばしてL字型を作ります。…その人差し指から親指までを結んだ距離。これを「一ひき(咫)」といいます。それのほぼ1.5倍がその人にとって一番手に馴染みやすい箸の寸法のなるとのこと。…さっき計ってみたら↑の竹箸、ほぼ1.5倍でした。やっぱり馴染んでるってことなんかな…三ぜん入って100円くらいで買った安いもんなんですけど。
ところでこの「ひき(咫)」という単位。別に「あた」とも言います。だから「箸の長さは一咫半(ひとあたはん)」とか言うそうで…。
上代に使われていた単位でそもそもは開いた手のひらの中指から親指まで、あるいはてのひらの一番下から中指の先までを示していた…となんだか調べてみると結構バラバラな印象を受けます。実はこの字は日本書紀にも出てくるんだそうですが、古事記になると「尺」に変わっているんだそうで。これは「尺」もそもそもは「咫」と同じような計測法(中指から親指まで)をしていたから、という話もあるんだそうですが…。
→尺(Wikipedia)
なんだか結局はどっちも「てのひらを開いた」単位だったんじゃ…とかシロウトは思ってしまったりします。
なお、日本神話に登場する上に日本サッカー協会のマークにもなってる「ヤタガラス」ですが漢字では「八咫烏」と書きます。つまりは「八」×「一咫」かい…というとそうでもないようで。「八」てのは「大きい」という意味もありますんで「でっかいカラス」とそういう意味になりそうな。「八百屋」とか「旗本八万騎」とか言いますけどそんなに数がないのと同じことではあります。
05:35 PM | 固定リンク
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