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05/11/2007

ご当地食材

と言うのとは、ちょっと違いますか…。
アメリカ・シカゴのすし屋14店で「レッドスナッパー(Red snapper タイの標準英名)」を頼んでも「レッドスナッパー」は出てこない(Yahoo!:JIJI)…じゃあ、何が出てくるんだ、と言うと4店では「レッドシーブリーム(Red seabream)」が出てきて9店ではティラピアが出てくるそうです。DNA検査までかました結果のようですが…さて。

ちょっとややこしい調査結果ではあります。「レッドスナッパー」は実は日本で言うところの「マダイ」とは違った魚なんだそうで。「レッドシーブリーム」の方が英名としては「マダイ」になるんだそうで。でも、「マダイ」を「レッドスナッパー」と呼んでも間違いにならない。標準的に呼ばれているのがこっちだから…と。
つまりは14店中4店はホンモノを出してた、ってことじゃないのかな、と。
シカゴは立地上海に面してませんので(ミシガン湖には面してますが)、魚…海水魚という食材はどっかから運んでくることになります。これが例えばニューヨークやボストンだったら問答無用?で大西洋から水揚げされて、サンフランシスコだったら太平洋から水揚げされるんですが…内陸(一応)の都市の場合、言ってみればどこからでも運んで来れます。
太平洋と大西洋。いくら地球の海はどことでも繋がっている…ったって限界というものがありそうな。同じ太平洋内だって地理的に隔離されてると言ってもいい場合だってあるわけですし。日本とアメリカだと回遊魚系でないと同じ魚の調達てのは困難になりそうではあります。
で、マダイの場合はどうなんだろう、と。大西洋やアメリカの太平洋沿岸に同種と判断できる種がいるのかどうか、となると…難しそうですし。そうなると純正?のものを使えない場合も出てくるわけで、それなら代替品として似た食材を使うのはアリなんではないのかな…とは思うのですが。

ただ、タイとティラピアは明らかに違うモノなわけで。その辺の表記は…と言っても日本の安いスシネタでもティラピアを「イズミダイ」といって出してる場合もありますし、あからさまに「タイ」と銘打って(マダイじゃありませんから)出してるケースもあるそうですから…まあ、あんまり純正純正言えたもんではないのですが。
…でも「ティラピアの握り」っつーて…初めて見た人が何の抵抗もなく食えるか、というと…これもまた難しいところではあります。日本だとさらに敬遠されそうではありますし。
別にマダイにこだわらんでも美味かったらそれでいいんでは…とは思うのですが。でもやっぱりイメージてもんもありますし、産地表記とかそういう面から見たら問題、ではありますか…。

ところで↑の調査。14店で調査して9店がティラピアで4店がレッドシーブリーム。残り1店は…なんだか判別できなかったとのこと。…ある意味そっちの方が大問題なような気がするんですが。

05:30 PM | 固定リンク

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