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05/13/2007
銀の出る山
島根県の「石見銀山(いわみぎんざん)」の世界遺産登録に対して「記載延期」勧告(Yahoo!:毎日)…2001年には暫定リスト入りまでしていたのですが。理由は「世界歴史的にも価値があるって言うけど…物証は?」とのこと。つまりは証拠示せ、ということなんでしょうけど…。
→島根県:石見銀山トップページ
金とともに世界中で愛好されてきている銀ではあるのですが。
日本だと佐渡の金山とともに有名なのが石見の銀山でした。実は日本は昔は鉱物資源の輸出国として有名だったのです…って、まあ、今でも出るとこでは出るんですけど量が少なすぎて意味がない、と言うか。どっかの本で「鉱物資源の見本市」てな言い方されてましたが…言いえて妙、と言えば妙ではあります。
その中でも銀は特に有名で。室町期から江戸期…鎖国してたって貿易はしてましたから…では諸外国にも多量に輸出してました。↑にもあるように世界の銀生産量の三分の一は日本産だった…なんて話もあります。そのため個人的には世界遺産登録はすんなり行くのかな、と思ってたんですが…さて?
ところで「石見銀山」と言えば時代劇好きには別の意味で有名ではあります。…いわゆる「毒薬」というやつで「ほら、石見銀山だ。こいつを使いな」とかワケ知りの渋い兄さんが殺し用に差し出してくる…なんてのはよくある場面ではあります。
…この場合の「石見銀山」とは何か、というと簡単に言えば「ヒ素」になります。…ヒ素、となると現代のミステリ物でも出てきそうな。現在は農薬に化合物が使われていて、事件にもなったりしますが…元々はネズミとり。戦後になってクマリン系の殺鼠剤が出てくるまではこれが主流だったそうです。
なお、前述の石見の銀山からこれが出たのではなく、近所の笹ヶ谷鉱山(現在は廃鉱)からヒ素(ヒ石)が出てこれをネコイラズとして売り出す際に知名度の高さを狙って「石見銀山の~」とやったんではないか、とのことではあります。
01:12 PM | 固定リンク
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