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01/19/2007
まんじ
ドイツの「鉤十字禁止」EU拡大にヒンズー教徒が反発(CNN)…ドイツでは学術的などの特に必要な場合を除いて「鉤十字(ハーケンクロイツ)」の公的な展示なんかはできないんだそうで。特に「右まんじ」はタブーとされていますが…。
まんじ、ハーケンクロイツ、スワスティカ…「卍」です。
右巻き、左巻きがあってそれぞれ意味が違います(一説には右巻きが「力」で左巻きが「愛」)。日本のお寺のマークとして使われるのは「左巻き」で、ナチスのそれは「右巻き」です。全部が全部そう、というわけではないそうなんですが。ナチスの方で左巻きてのもあるそうですし。
日本の場合ですと「まんじ」と入力して変換させると左巻きの方が出てきます。…右巻きの方は出てきません。記号として存在してるらしいんですが。
→卍(Wikipedia)
知らない人から見ればよく分からん記号の一つ、ではあるのですが…ユダヤ人にとっては仇敵とも言える、かのアドルフ・ヒットラーがナチのシンボルとして使用したことから禁止や廃止を求めるようになっています。当時のナチ党というのは当然もう存在していませんが「ネオナチ」と呼ばれる過激な右翼組織は存在していて、今でもこの「鉤十字」を使っているそうです…。
一方で、この「まんじ」は仏教やヒンズー教では別の意味を持っていました。幸福のシンボルという意味合いが強いとのことで…実は日本でも家紋にまんじを使ってるケースがあります。津軽氏や吉田松陰、阿波蜂須賀家などがそうです。
と、いうわけでそもそもは悪いイメージではなかったんじゃ…と考えたくなりますが。
しかしユダヤ側から見れば…悪、というのは大きいわけで。でも単なる渦巻き紋みたいなもんだろ、とデザインだけ見ることもできるわけで。…こういうのは結果出しても結局どっちも納得しない、という方向へ行くのが常ではあるのですが(例えばここでドイツの主張を完全に採ったとして…ヒンズー教徒は簡単に納得できるのかどうか、と)…やっぱり水掛け論になってしまうような。そんな気がしてます。
…日本でも時折出てくるんですがね「まんじ」関連。某格闘技の紋章とか…。
03:52 PM | 固定リンク
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