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08/01/2006

緊急地震速報、開始

八月です。月初めということで今日から色々と変わることがありますが…その中の一つに「緊急地震速報の運用開始」というのがあります(Yahoo!:フジサンケイビジネスアイ)。これはごく簡単に言ってしまえば巨大地震が来る直前に一分でも一秒でも早く警告を出そう…というものです。
緊急地震速報について(気象庁)

具体的な仕組みはP波(Primary wave)を読んでS波(Secondary wave)の前に警告を発する、というものです。
地震の揺れ、というのは大きく分けて二つあります。それがP波とS波ですが…地中で地震が発生→まずP波が地表へ→次にS波が到着、という流れになってます。
基本的にP波は縦に揺れて、S波は横に揺れます。そして波として地中を進む速さが違います。P波の方が速いためまずこの小さな縦揺れがきて、それから本格的な大きな横揺れが来る…というのが一般的な地震の仕組みになってます。
…そこはそれ、無論のこと地球の地殻やら内部やらは均一された素材でできてる、ってわけでもないのでこれらの波がきちんと縦横に揺れ分けて?くれるもんでもないんですが。場所や状況によっては全然別の揺れ方をする可能性だってあるわけで。ただ、地震の揺れにはこういう分類方法がある、ということです。

で、これらP波とS波のうちP波を瞬時に解析して大きな場合は警告を出す、本格的なS波が来た時でも即座に対応できるようにしよう…というのが狙いなわけです。
ただし、これまでに何度か指摘もされていますが、このシステム、まだまだ完璧じゃありません。
運用は開始されましたけど誤作動の危険性はまだまだ残ってます。振動に対しての誤作動、というよりも解析上は巨大地震だったけど実際はそうでもない…とか。あるいはP波とS波がほぼ同時に来る直下型(震源地がほぼ真下)だったりしたらほとんど役に立たないことになります。基本的にP波とS波は震源地から離れれば離れるほどその間隔は開いていきますから。

それでもこういうシステムは必要だとは思うのですが。本当に一分一秒の差が大きな命運を分けたケースもたくさんありますし。ただ、誤報や誤作動の可能性もまだまだあるので、その辺は利用する側がちきんと理解してないとなあ…とも思うのですが。

01:10 PM | 固定リンク

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