04/10/2006
フランスの…
暴動→政府歩み寄り→暴動激化→懸案再考…という事態になってしまったフランスですが。
そもそもは20代の若者の失業率拡大に悩むフランスで打ち出され、可決された一つの法案。それは26歳以下の若者を採用する際「試用期間」を設けることによって企業側が雇いやすくする、というものだったのですが…これだと一回雇っておいても企業側が勝手に首を切れる、と解釈できるわけで…暴動が起きてしまいました。若者、特に将来を考えている学生にとってみればたまったものではないわけで。就職しても意味がなくなってしまう可能性すらある…。
…↑はかなーり簡単にしてしまっていますけど、実際は移民の問題だの社会保障の問題だのが複雑に絡み合ってますんで、こういう場でフランス人でもない人間が断定的に述べていいもんでもない、とは思うのですけど。それでも、フランスで就職に関しての暴動が起きて、首相の辞任だとか与党の責任だとか、そういう方面へ話が広がって行ってしまっている…ということは事実なわけです。
→Yahoo!海外トピックス:フランス
で、フランスのドビルパン首相が修正案を今日中にも発表する予定とのこと。内容についてはまだ明らかにされていませんが(日本時間だと今日の午後3時半くらいに発表、らしいので…夜のニュースなんかでやるのかも知れません)…政府側としては「修正案」としたい。しかし、反発してる側としては「撤回」を要求している様子。この辺、どうもやっぱり食い違いが起きてしまう可能性があります。「修正案」を示しても「そんなのではダメだ」と再び暴動激化…と、そういう結末になってしまう恐れもあるわけで。まだまだ予断を許さない状況なような。
…日本だと、どうなるんだろうかな、と。雇用対策てのは日本でも大きな問題の一つなんですが。
暴動が…とかいう前に、取り組み方の違いがありますんで簡単には比べられないもんではあるのですが…あそこまで真剣にやられちまうと、さすがに色々と感じるものがあるわけですけど…。
05:28 PM | 固定リンク
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