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02/08/2006
カイロが出土
実は意外と歴史のある「カイロ(懐炉)」、このほど京都で平安-江戸期のごみ捨て穴と思われる場所から大量に出土しました(Yahoo!:京都新聞)。…とは言っても見た目は普通の「石」です(石釜の再利用なんだとか)。これを温めて布などに包んで暖を取ったことから「温石(おんじゃく)」と呼ばれていたそうです。
→懐炉(Wikipedia)
現在ですと、いわゆる「使いきり」「使い捨て」カイロという、紙のような布のような袋に何かザラザラしたものが入ったものを持ち歩きますが…これは鉄粉が酸化する時に発熱することを利用したものです(そもそもは脱酸素剤の類を開発していた時に考案された、てな話をどっかで聞いたような…)。
↑コレの発売は1978年。それ以前は…と言うと木の灰などを利用した「灰式カイロ」やプラチナの触媒反応を利用した「白金カイロ」などがありました、いや、今でもあります。…両方とも会社名や商品名になってます。貼るタイプのカイロですが「植物名+灰」という社名でのCMもありますし、「ハクキンカイロ」は今でも「白金カイロ」を販売しています。
…昔々、子供の頃ワカザギ釣りに行く時に使ってたのがこの「ハクキンカイロ」だったんですが…かなーり熱かった記憶があります。熱量は結構あるもんなんだそうで、たしかに使い捨てカイロとは比べ物にならなかったような。
でも使い捨ての方が手軽ですし。場面場面で使い分けるといいものなのかも知れません。
さて、京都で見つかったこの「温石」、原理的には今では「湯たんぽ」として使われているものと同じです。最近は見かけないものなのか(それ以前に使ったことないんですが…)、と思っていたら…実は湯たんぽてのは密かに人気が出てきてるんだそうで。昔ながらに湯を入れるものだけではなく、中身がゲル状になってて電子レンジで温めてから使うものなんかもあるそうで…暖を取るて目的は変わらんのですけど、手段てのはどんどん新しいものが出てくるもんではあります。
08:37 PM | 固定リンク
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