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07/10/2005
世界最大級の花火
鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所からM-V(ミュー・ファイブ)ロケットによるエックス線天文衛星の打ち上げに成功(Yahoo!:YOL)…M-V(ミュー・ファイブ)ロケット(JAXA)
おお…ついにやってくれました…無事な打ち上げ、おめでとうございます。
「あれ? 内之浦? 種子島は?」
と思うかも知れませんが、内之浦から打ち上げられたのはM-Vで、種子島から打ち上げられるのはH-IIなどです。今現在取り仕切ってるのはJAXAという団体ですが、これは過去にあった三団体が2003年に合併して出来上がった団体です。
宇宙科学研究所(ISAS)
航空宇宙技術研究所(NAL)
宇宙開発事業団(NASDA)
で、このうちNASDAが種子島の方を使ってNからHシリーズを、ISASの方が内之浦を使ってMシリーズを開発してました。その名残…と言うか技術的や効率的にも移動がヤッカイなのか…Hシリーズは種子島から、Mシリーズは内之浦から打ちあがってます。
なんか違いがあるのか、と言えば…タイトルの「世界最大級の花火」てのは揶揄とかからかいでも何でもなく、そのまま。非常に誇れることでもあります。Hシリーズは液体燃料ロケットエンジンを使用、なんですがMシリーズは固体燃料ロケットエンジンを使ってます。液体燃料ロケットてのは出力の調整が楽なんですが機構が複雑で、高い。個体燃料ロケットは一度点火したら調整は無理なんですが、安い。どっちもそれぞれいいところがあるのでどっちがどっち、とは言えません。スペースシャトルオービターのように併用してるケースもあります。
…で、今回のM-V、この固体燃料ロケットとしては世界最大級なんです。つまりは…世界最大級のロケット花火、ということで(実際はそこらで売ってる花火とは比べ物にならんくらい複雑な造りしてるんですが)。
さて…日本のロケット関係と言えば相変わらずの「金食い虫」だの「また失敗か」といういつもの批判。特に今回は前に失敗してますんで…その辺もあったようですが。
…くどいようですけど(過去何回か書きましたけど…)こんなん、金使ってナンボ、失敗してナンボ、だと思ってるんですが。ンな簡単に成功→実用化なんかできませんがな…。
03:25 PM | 固定リンク
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